いよいよ来たかーという感じですが、英検が2024年に変わることになりました。
今までも何回か変更されていますが、直近で一番大きな変更は2016年でしたね。
2016年からは、2級にライティングテスト、4級5級にスピーキングテストが導入されたので、それまで幼稚園や小学校低学年で英検合格者を出していた英語スクールから、低年齢での英検合格者が殆ど出なくなりました。
意外と知らない事実ですが、今も、2016年以前の英検で2級合格した生徒を、一番低年齢での2級合格実績として載せているスクールも多いですね。
ちなみに、エディラボの生徒自慢になっちゃいますが、当校の最も低年齢での2級合格者は、2021年度小1の生徒、その前は小2での合格者が2名います。(開校2017年なので、元々2016年の変更後ですが)
余談が長くなりました、2024年からはこれまで以上に英語力・思考力が問われる英検となります。
では、気になる今回の変更点は…こちら!
最も大きな変更点は「ライティング」!
最も注目すべき変更点は、ライティングの設問が増えるということです。
新形式の目的が明確ですね。
リテラシーでもアウトプットを重視した問題構成となるため、ライティングの点数を狙ってきた生徒だけでなく、トレーニングが不足していて苦手な生徒においては、対策に今までの倍以上の時間が必要となりそうです。
特に注意すべきは、加えられた問題が「要約問題」だということです。
要約して書くためには、問題の文章をしっかり理解する読解力と簡潔にまとめられる力が必要です。
今回、英検が発表した変更文書に掲載されていた1級〜3級の例題を読んでみましたが、語彙レベルは今までの各級で出ていた読解問題と大きく変わらないという印象です。準1級などは少し易しくなったなという印象です。
新形式で求められるものに対して、専門的に対策が出来ていることが重要ですね。
要約問題の検証
2級以上に加えられる要約問題ですが、2級と準1級以上では大きくアプローチが異なってきます。
なぜならば、準1級と1級のでは”summerize it in your own words as far as possible in English”とありますが、一方、2級にはそのような指示はありません。つまり、自分の言葉ではないという事です。
小学生の生徒が2級を受ける場合は、以下のような要素が必要となってくるため、難易度はかなり高いと言えるでしょう。
「問題文が何を言いたいのかを読みとる」
① 要約文は1つの段落にまとめる
② 結論はそのまま、主観的な意見はいれない
③ 文の直接引用ではなく言葉を変える
低学年で2級合格を目指すには、日本語英語を問わず「国語力」が重要です。
日本語で分からないことや知識が無いことが、そもそも英語で分かるはずがありません。
普段から本を沢山読んで、自分なりの答えを考える、とにかくリテラシーの強化を意識しましょう。これは、決して漢字を沢山練習することでは無いですよ。反復練習ではなく、読解力を高める習慣づけです。
2016年以前、2016年以後で大きく変わったように、今回は大きな変革となりそうです。
次回は現時点で想定する具体的な対策方法をお伝えしようと思います。
では、今週も英語を楽しんで学びましょう!
Let’s enjoy learning English!
EDILAB代表 梶原千尋